運転者は意識障害か---暴走トラックが歩行者2人を次々にはねる

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路肩を歩いていた歩行者2人が暴走してきたトラックにはねられて死傷する事故が起きた。逮捕された運転者の男にはてんかん発作の持病があり、事故当時は意識障害を起こしていたとみられる。

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7日午前8時30分ごろ、京都府京都市南区内の府道でトラックが暴走。前方を歩いていた歩行者2人を次々にはねる事故が起きた。2人は死傷。警察はトラックの運転者を逮捕したが、てんかん発作の持病があったという。

京都府警・南署によると、現場は京都市南区吉祥院観音堂南町付近で幅員約5mの一方通行路。トラックは道路右側の路肩を歩いていた51歳の男性に衝突。さらに全身を続けて48歳の男性もはね、この男性を押し出しながら道路右側の電柱にも衝突したという。

この事故で後にはねられた男性が胸部強打でまもなく死亡。最初にはねられた男性も頭部骨折などの重傷を負った。トラックを運転していた伏見区内に在住する30歳の男も顔面を打撲するなどの軽傷を負ったが、警察は翌8日にこの男を自動車運転死傷行為処罰法違反(危険運転致死傷)容疑で逮捕している。

逮捕された男にはてんかん発作の持病があり、前回の運転免許更新時には持病を申告し、医師による診断書を提出していた。事故後の聴取に対しては「発作を抑える薬は当日も服用していたが、事故を起こしたことを覚えていない」と供述しており、警察では意識障害を起こしていた最中に事故を起こしたものとみて、事故発生の経緯を詳しく調べている。

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てんかん発作に伴う意識障害の持病があったとしても、医師が「運転に影響なし」と判断すれば免許の更新は可能だ。逮捕された男は投薬治療中で、事故前に発作を抑える薬を服用していたが、警察の聴取には「事故時の記憶はない」と供述しており、意識障害を起こしていたものとみられる。

《石田真一》

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