除雪のために自宅前を横断の高齢男性、バスにはねられ死亡

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除雪のために自宅前の国道を横断していた高齢男性が回送中のバスにはねられた。男性は収容先の病院で死亡している。

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25日午前6時30分ごろ、岩手県宮古市内の国道106号で、徒歩で道路を横断していた高齢男性が回送中の大型バスと衝突する事故が起きた。男性は収容先の病院で死亡。警察はバスの運転者から事情を聞いている。

岩手県警・宮古署によると、現場は宮古市区界付近で片側1車線の直線区間。横断歩道や信号機は設置されていない。83歳の男性は自宅前を徒歩で横断していたところ、交差進行してきた大型バスにはねられた。

男性は近くの病院へ収容されたが、全身強打が原因で約2時間後に死亡。バスは回送中で客は乗っていなかった。運転者にケガはなく、警察は自動車運転死傷行為処罰法違反(過失致死)容疑で事情を聞いている。

現場の路面は圧雪アイスバーン状態で、その上に雪も積もっていた。死亡した男性は除雪で生じた雪を道路を挟んで反対側にある農地へ運んでいる最中だったとみられる。事故当時は夜明け前で視界が若干悪かった。警察では双方の安全確認に怠りがあったものとみて、事故発生の経緯を詳しく調べている。

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現場は見通しの良い直線区間だが、事故当時は夜明け前のために薄暗い状態だった。路面に雪が積もっているとロードノイズが吸収されてしまいやすいが、これによって車両接近の認識が遅れていたのかもしれない。

《石田真一》

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