自転車を押しながら路肩を歩いていた男性、クルマにはねられ死亡

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北陸地方で降った大雪の余波による事故ともいえるだろう。雪によって使いにくい歩道ではなく、車道の路肩を自転車を押しながら歩いていた男性が後ろからのクルマにはねられた。

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16日午後10時20分ごろ、石川県能美市内の県道で、自転車を押しながら道路左側の路肩を歩いていた男性に対し、後ろからきた乗用車が衝突する事故が起きた。男性は収容先の病院で死亡。警察はクルマの運転者から事情を聞いている。

石川県警・寺井署によると、現場は能美市来丸町付近で片側2車線の緩やかなカーブ。小松市内に在住し、ネパール国籍を持つ30歳の男性は自転車を押しながら道路左側の路肩を歩いていたところ、後ろから進行してきた乗用車にはねられた。

男性は近くの病院へ収容されたが、頭部強打などが原因で約3時間後に死亡。クルマを運転していた小松市内に在住する35歳の男性にケガはなく、警察は自動車運転死傷行為処罰法違反(過失致死)容疑で事情を聞いている。

現場には歩道も設置されているが、事故当時は除雪で生じた雪によって通行しにくい状態となっていた。道路照明や街灯もなく、事故当時は霧によって視界も悪い状態だった。警察では事故発生の経緯を詳しく調べている。

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現場の歩道は除雪の完了した場所と、そうでない場所が混在しており、除雪が間に合っていない場所は凍結も進んでいた。一方、車道部分の除雪は完了しており、そうした意味からも車道の方が通行しやすかったようだ。しかし、現場は照明が設置されていないので夜間の見通しは悪く、しかも事故当時は霧が発生していてさらに視界が悪化していたようだ。

《石田真一》

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