買い物のために単独で道路横断の男児、乗用車にはねられ死亡

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「通い慣れた近所の店だから大丈夫」という過信もあったのだろうか。買い物へ出かけるため、単独で横断歩道を渡っていた5歳の男児がクルマにはねられて死亡するという、痛ましい事故が起きた。

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13日午後5時20分ごろ、兵庫県西宮市内の県道で、徒歩で横断歩道を渡っていた5歳の男児に対し、交差進行してきた乗用車が衝突する事故が起きた。男児は収容先の病院で死亡。警察はクルマの運転者を逮捕している。

兵庫県警・西宮署によると、現場は西宮市山口町中野1丁目付近で片側1車線の直線区間。横断歩道はあるが、信号機は設置されていない。5歳の男児は徒歩で横断歩道を渡っていたところ、交差進行してきた乗用車にはねられた。

男児は頭部などを強打。意識不明の状態で近くの病院へ収容されたが、回復することなく約10時間後に死亡した。クルマを運転していた同市内に在住する66歳の女にケガはなく、警察は自動車運転死傷行為処罰法違反(過失傷害)の現行犯で逮捕。男児死亡後は容疑を同致死に切り替え、調べを続けている。

現場は見通しの良い区間。死亡した男児は単独で買い物に向かう途中だった。横断歩道のペイントは消えかかっていたという。警察の聴取に対し、逮捕された女は「気がついたときには目前にいて、ブレーキが間に合わなかった」などと供述しているようだ。警察では双方に安全確認の怠りがあったものとみて、事故発生の経緯を詳しく調べている。

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現場は夜間の見通しが若干悪く、横断歩道の存在を示す標識は設置されていたが、横断歩道のペイントは磨耗と劣化で消えかかったような状態となっていたという。

《石田真一》

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