低速走行の作業用トラックに追突、4人が重軽傷---新名神で凍結防止剤を散布中

自動車 社会 社会

5日午前0時50分ごろ、滋賀県甲賀市内の新名神高速道路下り線で、走行車線を低速走行していた作業用トラックに対し、後ろから進行してきた大型トラックなどが追突。4台が関係する多重衝突に発展した。4人が重軽傷を負っている。

滋賀県警・高速隊によると、現場は甲賀市甲賀町高野付近で片側2車線の直線区間。作業用トラックは凍結防止剤を散布するために第1車線を低速で走行していたところ、後ろから進行してきた大型トラックが追突。停車していた2台に対して別の大型トラックも突っ込み、第2車線を走行していた乗用車がはみ出していた車体に接触するなど、車両4台が関係する多重衝突に発展した。

この事故で最初に追突した大型トラックを運転していた静岡県静岡市内に在住する48歳の男性と、2台目に追突したトラックを運転していた東京都江戸川区内に在住する50歳の男性が骨折などの重傷。作業用トラックに乗っていた2人も打撲などの軽傷を負った。乗用車を運転していた神奈川県川崎市内に在住する47歳の男性にケガはなかったという。

警察では2件の追突とも前方不注視が事故につながったものとみて、事故発生の経緯を詳しく調べている。

☆☆☆

高速道路で保守点検を行う作業用のトラックは「作業中、後ろから高速度で突っ込まれることもある」と想定して、車体後部の防護が強固な構造となっているが、今回の事故では作業員にも負傷者が出てしまった。

事故自体は「前走車への追突」であり、これが時間差で2件連続発生したもの。見通しの良い区間とのことだが、いずれも前方不注視が原因とみられている。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース