靴の紐を結びなおしていてバスにはねられる---運転席からの死角

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3日午前9時30分ごろ、福島県本宮市内の東北自動車道上り線・安達太良サービスエリア(SA)で、場内を歩いていた女性が発進した直後の路線高速バスと衝突する事故が起きた。女性は死亡。警察はバス運転者から事情を聞いている。

福島県警・高速隊によると、現場は本宮市本宮付近にある安達太良SA内の観光バス駐車スペース付近。47歳の女性は場内走路でしゃがみこみ、靴の紐を結んでいたところ、近くから発進してきた路線高速バス(大型観光車両)にはねられた。

女性は近くの病院へ収容されたが、頭部強打が原因でまもなく死亡。バスの乗客乗員25人にケガはなく、警察はバスを運転していた45歳の男性から自動車運転死傷行為処罰法違反(過失致死)容疑で事情を聞いている。

死亡した女性は事故を起こしたものとは別の高速バスに乗って東京方面へ向かう途中だった。バス運転者は聴取に対して「存在に気づかなかった」などと供述しているようだ。女性は運転席から死角となる部分にしゃがんでいたとみられ、警察では双方に安全確認の怠りがあったものとみて、事故発生の経緯を詳しく調べている。

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現場となった駐車スペースはトイレに近い「観光バス向けの一等地」ともいえる場所。死亡した女性は自分が乗ってきたバスに戻ろうとした際、靴紐が解けていたことに気づき、その場でしゃがみこんだところ、隣のスペースから発進したバスにはねられたようだ。バスの運転席から死角となる部分にしゃがんでいたためか、運転者も人がいることを認識せずに動かしてしまったことで不幸な事故となってしまった。

《石田真一》

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