築101年の駅舎…近江鉄道日野駅で2度目の再生プロジェクト

鉄道 企業動向

今年8月に完了した日野駅の再生。10月からはカフェ「なないろ」も併設され、日野町の観光拠点として期待されている。
  • 今年8月に完了した日野駅の再生。10月からはカフェ「なないろ」も併設され、日野町の観光拠点として期待されている。
  • 改修を目指す上りホーム待合所の上屋。懐かしくも温かい雰囲気を残したいという。
  • 日野駅に残るタッグローダー。右は整備後の姿。
滋賀県日野町は、近江鉄道日野駅の施設改修などに向けたインターネット募金(クラウドファンディング)を実施している。

日野駅は、1916年に建設された「日本最古級」と言われる木造駅舎。老朽化により取壊しの計画もあったが、2016年4月から日野駅利用促進活性化懇話会で、駅のあり方についての検討が進められた。

その結果、「100年培ってきた歴史と風格を大切に、次の世代につなげ、来訪者と地域をつなぐ『心の玄関』として駅再生に取り組む」という方針の下、同年11月から再生プロジェクトが立ち上がり、クラウドファンディングによる資金調達を開始。総額325万円の支援が集まり、今年8月に駅舎の再生工事が完了。10月1日に再生竣工記念イベントが開催された。

今回は、2度目の再生プロジェクトとして、上りホーム待合所の上屋改修と「小さな鉄道ミュージアム」の併設を計画しており、500万円の資金調達を目指す。

上りホーム待合所の上屋は1965年に設置されたが、近年は部材の腐食や傾きが激しくなっているという。この待合所からは日野町の田園風景を額縁の絵のように見ることができることから、「上屋の形や雰囲気はそのままに、電車を待つ人、電車から降り立つ人を安心して迎えいれられる上屋になるよう」改修を進めたいとしている。

一方の小さな鉄道ミュージアムは、日野駅に残る「タッグローダー」と呼ばれる機械を保存しようというもの。この機械は、かつて駅構内で貨車の移動に使っていたもので、錆落としや再塗装といった整備により、現役当時の外観を蘇えらせたという。

支援の募集は、クラウドファンディングサイトの「ふるさとチョイス」で、2018年2月25日まで行なっている。
《佐藤正樹(キハユニ工房)》

編集部おすすめのニュース

特集