【新聞ウォッチ】企業の「メセナアワード2017」贈呈式…大賞に三菱地所、優秀賞にJTBやJR東日本文化財団など

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「メセナアワード2017」の贈呈式
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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2017年11月29日付

●競技団体、五輪・パラ一体化へ、協議会設置、運営手法共有(読売・1面)

●経団連賃上げ3%要請へ、首相に呼応、初の数値目標(読売・2面)

●トヨタ初の生え抜き女性常務、役員人事を1月に前倒し(読売・8面)

●東レ不正1年超公表せず、子会社、検査結果改ざん(朝日・1面)

●完成車の検査見直しへ議論、国交省で検討会(朝日・8面)

●足すくわれた榊原氏、経団連会長出身企業(産経・2面)

●アイシン精機社長に伊勢氏、トヨタ専務役員(産経・10面)

●三菱ふそう1万台リコール(産経・26面)

●4店が11年連続で三ツ星、ミシュランガイド東京2018(東京・7面)

●高速道に財政融資1.5兆円、来年度、財務・国交省が調整(日経・1面)

●テスラ、北京に開発拠点、中国市場に対応(日経・11面)

●ヤマハ、発動機株売却、保有の2割、持ち合いを縮小(日経・17面)

●列車にカメラ、動画記録、技術の目鉄路守る、国交省、社員高齢化に対応(日経・42面)

ひとくちコメント

神戸製鋼所、それに三菱マテリアルに次いで、経団連の榊原定征会長の出身企業でもある合繊大手の東レでも、子会社で製品の品質データを改ざんする不正があったと発表。

まるで「赤信号、みんなで渡れば怖くない」ような風潮が強まって、取引先や顧客に不安を与えているが、一方で、芸術や文化を通じた社会貢献活動を地道に積み重ねている企業も少なくない。

そんな中、トヨタ自動車やパナソニックなど130社余の企業・団体で組織する企業メセナ協議会(尾崎元規理事長)が主催する企業の優れた芸術・文化活動を顕彰する「メセナアワード2017」の贈呈式が11月28日、東京・港区南青山のスパイラルホールで行われた。

今回メセナ大賞には三菱地所の「Shall We コンサート」。東京都内の特別支援学校を対象に社員が出張コンサートを企画、運営。これまでに延べ76回を開催し、参加した児童・生徒は約1万人。障がいのある子供たちに音楽鑑賞の機会を提供する取り組みが評価されたという。

また、優秀賞には、ジェイティービーの「JTB交流文化賞」に地域光らせ賞。東日本鉄道文化財団の「駅コンサートの開催」にプラッと音楽賞。ポラスの「南越谷阿波踊り」に街が踊る賞など5社が選ばれた。

さらに、特別賞として富士ゼロックスの「文化伝承活動」に文化庁長官賞が贈られた。贈呈式で企業メセナ協議会の高嶋達佳会長は「文化と経済の両輪による豊かな社会づくりを目指しているが、もはや、企業が文化活動を支えているのではなく、文化が企業を支えている」などと、あいさつした。

改めて、会員企業の名簿をみると、神戸製鋼所も三菱マテリアルも東レも会員メンバーではなく、日産自動車もゴーン体制後にはコストカットを理由に退会している。

《福田俊之》

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