車体に打撃痕があるのに、逮捕の高齢男は「人に当たっていない」---死亡ひき逃げ

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25日午後11時45分ごろ、熊本県熊本市南区内の国道3号で、徒歩で横断歩道を渡っていた男性に対し、交差進行してきた乗用車が衝突する事故が起きた。男性は死亡。クルマは逃走したが、警察は運転していた高齢の男を逮捕している。

熊本県警・熊本南署によると、現場は熊本市南区野田2丁目付近で片側2車線の直線区間。昼夜を通して交通量の多い区間で、交差点には横断歩道と信号機が設置されている。63歳の男性は徒歩で横断歩道を渡っていたところ、交差進行してきた乗用車にはねられた。

男性は近くの病院へ収容されたが、頭部強打などが原因でまもなく死亡。クルマはそのまま逃走したが、警察が一斉手配を行ったところ、約15分後に中央区内で衝突痕のある乗用車を発見。運転していた菊池市内に在住する81歳の男を道路交通法違反(ひき逃げ)の現行犯で逮捕。自動車運転死傷行為処罰法違反(過失致死)容疑でも調べを進めている。

聴取に対して男は「事故を起こしたが、人には当たっていない」と供述しているようだ。警察では信号看過で交差点へ進入した可能性も視野に入れ、事故発生の経緯を詳しく調べている。

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逮捕された高齢の男が運転していた容疑車両のフロントガラスやボンネットには大きな打撃痕があり、速度を落とさずに横断中の歩行者へ衝突したであろうことが一目でわかるし、ゆえに一斉手配の開始から短時間で発見されている。

しかし、運転していた男は事故を起こしたことは認めつつ、人に当たったという認識については否認しているようだ。ガラスに残った痕跡は……?

《石田真一》

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