全25駅にホームドア…相鉄、2022年度末までに整備へ

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相鉄は2022年度末までにホームドアを既設の全駅に設置する。
  • 相鉄は2022年度末までにホームドアを既設の全駅に設置する。
  • 弥生台駅では昇降バー式ホームドアの実証実験が行われたことがある(2013年10月撮影)。

関東大手の相模鉄道(相鉄)は11月2日、相鉄線の全25駅にホームドアを設置すると発表した。2022年度末までの整備を目指す。

相鉄は2015年12月から今年2月にかけ、横浜駅の全てのホームにホームドアを設置した。このほか、海老名駅でも総合改善事業の一環としてホームドアの整備を計画しており、2019年度末の完成を予定している。国土交通省は原則として2020年度までに1日平均乗降人員が10万人以上の駅にホームドアを設置する方針を示しており、横浜・海老名両駅は乗降人員が10万人を超えている。

今回の設置計画では、全ての駅にホームドアを設置するものとした。まず2020年度末までに、二俣川・大和・湘南台の3駅に整備する。このうち大和駅は1日平均乗降人員が10万人を超えている。残る20駅も2022年度末までにホームドアを設置する。設置に際しては、ホームの補強や定位置停止装置(TASC)の準備工事などを行った上でドア本体の設置工事を行うという。

TASCは運転士のブレーキ操作を支援して、列車を所定の位置に止める装置。ホームドアを導入する場合、列車とホームのドア位置を合わせなければならないため、自動列車運転装置(ATO)かTASCを導入するのが望ましい。

大手私鉄16社のうち、全駅のホームドア設置計画を具体化させたのは東京地下鉄(東京メトロ)に続き2社目。東京メトロは2025年度までの設置完了を予定している。

《草町義和》

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