欧州新車販売、ガソリンがディーゼルを8年ぶりに抜く…消費者にディーゼル不信

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欧州自動車工業会(ACEA)は9月28日、2017年上半期(1~6月)の欧州新車販売において、2009年以来8年ぶりに、ガソリン車がディーゼル車の台数を上回ったと発表した。

欧州では、複数の自動車メーカーのディーゼル車に、実際の排ガス性能が、届け出数値と異なる問題が発生。これにより、消費者の間では、これまで欧州で主流だったディーゼルエンジン車に対する不信感が生まれている。その影響で8年ぶりに、ガソリン車がディーゼル車の販売台数を上回る結果となった。

2017年上半期、EU15か国でのガソリン車の販売台数は、365万8088台。前年同期比は9.9%増と伸び、ディーゼル車の349万1430台を上回った、ガソリン車は今や欧州の全乗用車販売台数の48.5%を占める。前年同期の45.8%に対して、3ポイントの増加。

一方、ディーゼル車のEU15か国における上半期実績の349万1430台は、前年同期に対して、4.2%の減少。ガソリン車、EV、ハイブリッド車、LPG車がすべて販売台数を伸ばす中、ディーゼル車だけが落ち込んだ。

欧州自動車工業会は、消費者のガソリンシフトについて、「CO2排出量の数値の高いガソリンエンジン車へのシフトは、将来のCO2削減目標を達成する上で、さらなる困難を生じさせる」と、警鐘を鳴らしている。

《森脇稔》

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