BASF、独米宇宙機関と提携…自動車用樹脂の紫外線劣化を防ぐ新技術開発へ

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BASFのドイツ公式サイト
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  • 紫外線は、温室に使用されるフィルムのように、屋外にさらされるプラスチックの劣化の要因のひとつだ。

ドイツに本拠を置く化学メーカー大手、BASFは9月22日、自動車などに用いられるプラスチックの紫外線による劣化を防ぐ新技術の開発において、ドイツ航空宇宙センターとNASAゴダード宇宙飛行センターと提携した、と発表した。

太陽の紫外線は、自動車などに使用されているプラスチックの早期劣化を引き起こす主な原因。BASFによると、同社の光安定剤を適切に組み合わせると、プラスチックに対する紫外線の悪影響を抑制することができるという。

BASFは、ドイツ航空宇宙センターとNASAゴダード宇宙飛行センターと提携。予測される紫外線強度にプラスチック添加剤を正確に合わせることで、プラスチック製品の耐用年数を最大化する新たなツールの開発を目指す。

すでに、2つの航空宇宙機関では、科学者が世界各地の紫外線レベルを示す広範なグローバルマップを作成。これらのマップを活用することで、プラスチック添加剤の添加量を最適化することが可能になる。BASFでは、使用地域の要件に合わせて、より紫外線に強いプラスチック製品を開発していく。

《森脇稔》

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