【人とくるまのテクノロジー2017】レンズだけじゃないツァイス…現行&未来のクルマで役立てられている

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ツァイス(人とくるまのテクノロジー2017)
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  • 人とくるまのテクノロジー展2017
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カメラユーザーなら見たことがある青いロゴの「ZEISS」。人とくるまのテクノロジー展2017横浜の会場では「ツァイス」というカタカナ表記を前面に出し、ブースを出展していた(24~26日)。

「クルマのどの部分に使われているか、と言われれば、クルマ自体で弊社製品が入っていることではなく、自動車メーカー様、部品メーカー様など、日々進化し続けている自動車のテクノロジー発展にお手伝いをさせていただいている、と申し上げるべきでしょう」と担当者は話す。

「実はなかなか認知されていないのが現状なのです。このロゴ、確かにカメラなどでご存知の方もいらっしゃるのですが、中には読めない方も多く、もっと知っていただきたいと思い、今回はカタカナ表記を前面に出しブースを出展しました」

「顕微鏡のように微細な状態の目視というところから、観察測定の分野でお手伝いをさせていただいております」。自動車分野というより、私たちの暮らしを支える様々な研究や、医療分野などでも活躍するツァイス。

カール・ツァイス社はグループとしては半導体製造装置、測定機器、顕微鏡、医療技術、から前述のカメラ、映写機用レンズ、双眼鏡、プラネタリウム技術などを開発・販売する専門メーカーだ。グループの起源は1846年に創設者カール・ツァイスがによってドイツのチューリンゲン州イェーナで立ち上げられた精密機械および光学部品の工場だ。

カールツァイスマイクロスコピー株式会社とカールツァイス株式会社が共同で出展したブースでは、非破壊で内部構造を高解像でイメージングを可能にするX線CT顕微鏡、オペレータ間の測定誤差を排除し、清浄度測定規格ISO16232VDA19に準拠したコンタミ解析装置、撮影時間を短縮したコンフォーカルシステムなど、確かにかなり高度な研究でこそその価値を発揮できるであろう機器が並んでいた。

それでも、こういう機器の向こう側で繰り返される挑戦があり、こちら側で一般のユーザーにとっても有意義な価値がもたらされるということをもっと認知してほしいという「ZEISS」の願い。私たちのくらしの様々な場面でカールツァイスの技術が捉えた発見や新しい世界が、絶えず切り拓かれている。研究者や専門家でなくとも、エンジニアでなくともツァイスが人間に教えてくれる未来には自ずと期待が高まる。

《中込健太郎》

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