22日午後9時40分ごろ、埼玉県秩父市内の県道を走行していた軽乗用車が道路上に落ちていた岩に衝突。弾みで対向車線側へ逸脱。道路右側のフェンスを突き破り、約15m下の河原へ転落する事故が起きた。この事故で4人が死傷している。
埼玉県警・秩父署によると、現場は秩父市浦山付近で片側1車線の直線区間。走行中の軽乗用車は車道上に落ちていた岩（直径約50cm）に衝突。弾みで対向車線側へ逸脱するとともに、道路右側にある金属製フェンスを突き破り、約15m下の河原へ転落した。
この事故で軽乗用車は大破。クルマには18歳の男性4人が乗車していたが、このうち運転していた横瀬町内に在住する男性が胸部強打などで死亡。同乗者1人が腹部強打で意識不明の重体。他の同乗者2人も全身打撲の軽傷を負い、近くの病院へ収容されている。
現場は夜間の見通しが悪い区間。簡易聴取に対して負傷した同乗者は「衝撃の後、エアバッグが開いて前が見えなくなった」などと供述しているようだ。警察ではクルマが落石に気づかず進行して衝突したことでエアバッグが展開。運転者が急ハンドルを切ったことで車線逸脱につながったものとみて、事故発生の経緯を詳しく調べている。
