登校の見守り活動を行なった男性が犠牲となった事故、クルマの運転者に実刑判決

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今年1月、島根県益田市内の国道191号で軽トラックを飲酒運転し、登校の見守り活動を行っていた男性をはねて死亡させたとして、過失致死傷などの罪に問われた62歳の男に対する判決公判が18日、松江地裁益田支部で開かれた。裁判所は実刑を命じている。

問題の事故は2017年1月30日の午前7時15分ごろ発生している。益田市久々茂町付近の国道191号(片側1車線の直線区間、横断歩道あり、信号機なし)で、集団登校中の児童9人が徒歩で横断歩道を渡っていたところ、軽トラックが減速しないまま交差点へ進入。交通誘導していた73歳の男性は9歳の男児を逃そうとした際にはねられて死亡。男児も軽傷を負った。

クルマを運転していた同市内に在住する62歳の男は酒気帯び状態だったことが判明。警察は自動車運転死傷行為処罰法違反(過失致死傷)や道路交通法違反(酒気帯び運転)の容疑で逮捕。検察は同罪で起訴していた。

18日に開かれた判決公判で、松江地裁益田支部の本多健司裁判官は「被告は酒気帯び状態を認識しつつも安易な考えでクルマの運転を行い、本件事故を起こした」と指摘した。そのうえで「交通事故を無くそうと見守り活動をしていた男性が犠牲になるなど結果は重大」として、被告に対して懲役2年10か月の実刑判決を言い渡している。

《石田真一》

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