バスの利用方法、動画サイトで案内…外国人向け西東京バス、戦隊ヒーローで西鉄バス

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西東京バスが2月22日に公開する外国人向け「バスの乗り方」動画
  • 西東京バスが2月22日に公開する外国人向け「バスの乗り方」動画
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  • 西鉄バスが公開しているキタキュウマンによる子供向け「バスの乗り方」動画

乗車口は前ドアか後ドアか。運賃の支払いは乗車前か、降車時か。路線バスほど会社によって利用方法が違う公共交通はない。

利用者の戸惑いに応えるようと、バス各社は競って動画サイトで利用方法を案内するようになった。八王子市や日野市など東京都西部を運行エリアとする西東京バス(宮坂周治社長)は、2016年3月に日本語案内を公開。同社のキャラクター「にしちゅん」が乗客を演じて、乗車方法、車内での注意、運賃の支払い方法などを約6分の解説にまとめている。

さらに同社はこの動画を約1年かけて、バス沿線にある創価大学の留学生の協力を得て翻訳。バス側面にも英語の案内表記があるが、外国語対応の動画も完成させた。今月22日、ボーイスカウト活動の創始者の生誕を記念した、「世界友情の日、国際友愛の日」にちなんで、英語、中国語、韓国語対応版ををYouTube で公開する。

福岡県の都市部を中心とする西鉄バス(西日本鉄道・倉富純男社長)も、2016年3月戦隊ヒーロー的なご当地キャラクター「キタキュウマン」を使って子供向けに、時刻表の見方、支払い方法などの乗り方動画を公開している。

路線バスの利用者の大半は使い慣れた沿線住民だが、西東京バスの場合、奥多摩を散策する観光客らの利用も多い。初めての外国人にはわからないことばかりだろう。だが、それは外国人だからではなく日本人にも「そもそもバスの利用が久しぶりという人もいる」(同社広報担当)からという。

停留所の接近表示や交通系ICカードが広く導入されるようになり、技術の高度化が進んでいる。それに伴い、さらにさまざまな支払い方法が登場して、バスの利用方法は鉄道より簡単ではなくなっている。バスの利用方法は、インターネットで知る時代かもしれない。

《中島みなみ》

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