【町工場見本市2017】自分でつくるロボット工作キット、中小企業4社が知恵を結集…ミヨシ

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ミヨシが紹介した自分でつくるロボット工作キット「パピロ」
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東京都葛飾区の匠の技を集めた展示会「町工場見本市2017」で、自分でつくるロボット工作キットを紹介したのがミヨシだ。「RAPIRO(ラピロ)」と名付けられたその製品は中小企業4社が知恵を結集したものだった。

その4社とは、ミヨシのほかに機楽(本社・東京都狛江市)、スイッチサイエンス(本社・東京都新宿区)、JMC(本社・神奈川県横浜市)だ。射出成形用の金型を製作するミヨシがプラスチック部品を、自動車用部品などの試作品を製作する機楽が企画を、電子部品を製造するスイッチサイエンスが基盤と流通を、そして3Dプリンター出力や鋳造を手がけるJMCが全体のコーディネートを担当した。

文字通り4社が得意とするところを持ち寄って製品化したわけだが、最初はプログラミングの学習用として学校などの教育機関に販売していた。それが企業の研修用として利用されるようになり、今では趣味で買う人が増えているという。

その理由はカスタマイズが簡単にでき、自分のアイデア次第でいくらでも進化させることができるからだ。もちろんつくったロボットは動かすことができる。首や腕、脚の関節などに計12個のモーターを搭載しているので、プログラミング次第でいろいろな動きが可能だ。

「製作するのも非常に簡単にです。だいたい3~4時間もあればロボットができあがります。あとモーターやプログラミングの修正に1~2時間といった感じです。カメラやセンサーをつけられるようになっているので、いろいろと楽しめると思います」とミヨシ関係者は説明する。

販売のほうも非常に順調で、2013年の発売以来3000台近く売れ、当初の目標2000台を軽くクリアした。「教育機関からは継続的に注文をいただいており、次は1万台」と同社関係者は嬉しそうに話していた。価格は4万2000円だ。

町工場見本市2017は14~15日、東京国際フォーラムで開催中。主催は葛飾区、東京商工会議所葛飾支部。

《山田清志》

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