JVCケンウッドは1月31日、2016年4~12月期(第3四半期累計)の連結決算を発表した。
それによると、売上高は2158億1200万円(前年同期比+0.6%)、営業利益14億9700万円(+322.9%)、経常損失2億5600万円の赤字(前年同期は21億5600万円の赤字)、最終赤字は107億4200万円(同54億5300万円の赤字)となった。
売上高は、為替変動の影響を受けたものの、オートモーティブ分野およびメディアサービス分野が好調だったことで、増収となった。全社損益は、為替変動や退職給付費用増などによる影響を受けたが、オートモーティブ分野およびメディアサービス分野の損益が改善したことから、営業損益は前年同期比で大幅な増益となった。また、経常損益は、営業利益の増益に加えて営業外損益が改善したことから、前年同期比で損失が大幅に縮小した。しかし、米国の無線子会社やCMOSイメージセンサー子会社において特別損失53億円を計上。最終赤字は中間期の59億7900万円から107億4200万円に拡大した。
通期業績見通しについては、売上高は2975億円(前回予想比+25億円)、経常利益は250億円(-8億円)に修正。最終損益は今回の特別損失計上を織り込み、3億円の黒字から73億円の赤字へ修正した。