日産自動車は12月15日、『エクストレイル』のABSアクチュエータに不具合があるとして、国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。
対象となるのは日産『エクストレイル』1車種で、2015年4月20日から12月3日に製造された1万8118台。
ABSアクチュエータにおいて、ギヤポンプ内部のオイルシール成形時の温度管理が不適切なため、オイルシールの硬度が低くなっているものがある。そのため、オイルシールにブレーキ液が浸透してシール性能が低下し、そのまま使用を続けると、ブレーキ液がアクチュエータ内部に漏れ、電気基板に浸入すると、システム異常となりABSおよびVDC警告灯が点灯して機能が停止し、最悪の場合、電気回路がショートして火災に至るおそれがある。
改善措置として、全車両、ABSアクチュエータの製造番号を確認し、対象の場合は当該ABSアクチュエータを良品と交換する。
不具合および事故は起きていない。海外市場からの情報により発覚した。