中国汽車工業協会は12月12日、中国における11月の新車販売の結果を明らかにした。商用車と輸出を含めた総販売台数は、月間新記録の293万8700台。前年同月比は17.8%増と、9か月連続で前年実績を上回った。
中国政府は2015年9月下旬から、排気量1.6リットル以下の小型車に対する自動車取得税の減税を開始。この効果で、新車販売の好調が続いている。しかし、この減税は2016年12月末で終了する予定。そのため11月、駆け込み需要が起きた。
日系メーカー大手3社の11月実績では、日産自動車がる13万5800台を販売。前年同月比は10.7%増と、9か月連続で前年実績を上回った。中国政府の減税策を受けて、乗用車では、排気量は1.6リットル以下の『シルフィ』を中心に、引き続き販売が好調だった。
ホンダは12万6713台を売り上げ、前年同月比は39.5%増と、9か月連続で前年実績を上回った。『シビック』は新型投入により、前年同月のおよそ5倍の1万1767台と大幅増を維持。2014年秋に投入された『ヴェゼル』は、45.1%増の1万7485台と、好調が続く。
トヨタは11万1100台を販売し、前年同月比は6%増と、2か月ぶりに前年実績を上回った。減税対象となる排気量1.6リットル以下の『カローラ』や『レビン』を中心に、販売が伸びた。
中国の2015年の新車販売は、商用車と輸出を含めて、前年比4.7%増の2459万7600台と過去最高。3年連続で2000万台を突破すると同時に、米国を上回り7年連続で世界一に。2016年1‐11月は、前年同期比14.1%増の2494万8000台と、2015年の実績を上回っている。