“日本一の星空”と映像とを融合したショーが、長野県阿智村で始まった。阿智村で見える実際の星空に加え、地元の自然をモチーフとした映像や、人の動きに合わせて映像が投影されるインタラクティブ技術も利用した演出を行なう。2日夜にプレビューが実施された。
日本一に認定(環境省)された星空で観光事業に力を入れている長野県阿智・昼神観光局は、星空とプロジェクションマッピングとを融合させたエンターテイメント「天空の楽園~Winter Night Tour~」を2016年12月3日~17年3月31日の期間、開催する。他の季節に比べてよりクリアに星空が見える、冬の企画だ。
またこのイベントに合わせ、家庭用プラネタリウム『ホームスター阿智村ver.』で、室内でも阿智村の風景と星空に包まれる擬似体験ができる「星宙ルームプラン」も、9つの宿で提供される。
2016年12月2日に、「天空の楽園~Winter Night Tour~」と「星宙ルームプラン」が先行公開された。「天空の楽園~Winter Night Tour~」の会場は、日本一の星空を仰ぐことができるヘブンスそのはら。午後7時前には、報道陣と地元の人約250名が集まった。
宇宙船にいるような空間の中で、来場者たちは自らの動きに合わせて映像の花火が打ちあがるインタラクティブな世界を楽しむ。会場を取り巻く建造物や地面に映像がマッピングされて星空体験ツアーがはじまると、非現実的な体験に興奮の声が上がった。そして会場が全消灯され、頭上はに日本一の星空が広がった。ショーの制作はクリエイティブ集団「Naked」。
続いて、「星宙ルームプラン」を提供する宿泊施設のひとつ「おとぎ亭光風」で、セガトイズの家庭用光学式プラネタリウム「ホームスター」の阿智村ver.が初投影された。暖かな室内の頭上には、クリアな星空が広がり、視界の端には、冬には見ることのできない阿智村名物の花桃並木や、富士見台高原にある一本木「天樹」も見ることができる。宿泊客は、外でも中でも阿智村の星空を楽しめるわけだ。
「天空の楽園Winter Night Tour」の料金は大人:2200円、小人:1000円、幼児無料。