トヨタ、通期営業利益予想を1兆7000億円に上方修正

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伊地知隆彦副社長 《撮影 池原照雄》
  • 伊地知隆彦副社長 《撮影 池原照雄》

トヨタ自動車は11月8日、2017年3月期の第2四半期累計(4~9月期)連結決算を発表するとともに、通期の業績予想を上方修正した。営業利益は従来予想より1000億円増額の1兆7000億円(前期比40%減)とした。

4~9月期は為替の円高が5650億円の減益要因となり、営業利益は前年同期比30%減の1兆1168億円となった。連結世界販売は日本や欧州、アジアの伸びなどにより2%増の436万3000台と手堅く増やした。純利益は25%減の9461億円。

通期では世界販売を885万台(前期比2%増)と計画、中東などの市場低迷で従来比5万台下方修正した。通期でも円高の影響は大きく、営業利益の減益要因は1兆800億円とした。前提の為替は1ドル103円、1ユーロ114円で、これまでの実勢を反映し、ともに1円円安に見直した。純利益予想は従来比で1000億円上方修正の1兆5500億円(前期比33%減)としている。

記者会見した伊地知隆彦副社長は「原価改善や営業面の努力など収益改善活動が順調で、過去最高の業績だった前期並みの改善ができてきた」と評価。「強靭な財務基盤や、もっといいクルマづくり、さらに将来のための投資をぶれることなく進めたい」と強調した。

《池原照雄》

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