【マツダ新世代店舗】“作品”を入れる“器”がショールームだ

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マツダ新世代店舗 関東マツダ高田馬場店
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関東マツダは東京高田馬場店を11月5日にリニューアルオープンする。同店舗はマツダが推し進めるブランド訴求に重点を置いた新世代店舗である。

「約1年半かけて設計から施工、完成にこぎつけた」とは、マツダ常務執行役員の前田育男氏の弁。同店舗は関東マツダの新世代店舗3店目で、目黒の碑文谷店と同様マツダデザイン本部監修のもと広島県出身の建築家、サポーズの谷尻誠氏と吉田愛氏のデザインだ。

前田氏は、「建築家とカーデザイナーのコラボレーションというのはあまり例がない。我々がオーダーしてデザインしてもらうのではなく、一緒に作り上げた」と今回の立ち位置を説明。「従ってお互いに化学反応が起きて互いに良い刺激になったと思う」と述べる。

前田氏のこだわりのポイントは大きく2つ。「マツダデザインでは我々がデザインしたクルマのことを“作品”と呼んでいる」と前置きしたうえで、「作品を入れる器が販社の環境なので、作品と器はセットであるべきだ」とショールームを位置付ける。そして、「作品は我々が情熱をこめて作るので、それを置く器も同じような気持ちで作りたい。作品がとにかくきれいに見える環境を作りたい」とひとつめを説明。

もうひとつは、「マツダブランドの親和性だ」と前田氏。「居心地のいい空間で、質の高いショールームを作るのだが、一方で極力敷居は下げる。誰でも気持ち良く入ってきやすいような、そういった店舗にしたい」と述べる。つまり、「迎え入れるという姿勢、もてなすという姿勢を表現したいのだ」とコメント。

高田馬場店では、「人通りの多い、メイン通り沿いの店舗で、皆さんが何だろうと興味を持って、気兼ねなく入れる空間とはどういうものか。デザイナーと一緒に空間作りをやってきた」という。

その結果、様々なアイディアが盛り込まれた。例えば、「中と外を自然につなぐために和の意識に注目した」と前田氏。具体的には、「“間”の取り方や、縁側のような発想(緑がありその先にオープンスペースのデッキテラス、そしてショールームがあり、かつ、ショールーム途中の床デザインがデッキテラスと共通)。そういったもので外と中を自然につないでいくといった工夫も取り入れてもらった」とし、「そういったこだわりを持って作った店舗なので、いろいろな方に体験してもらいたい」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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