JR西日本は9月12日、2017年春の運行開始を予定しているクルーズ・トレイン『TWILIGHT EXPRESS 瑞風』のアンバサダーに、バイオリニストの葉加瀬太郎さんが就任したと発表した。同日、帝国ホテル(東京都千代田区)で就任発表会が開かれた。
葉加瀬さんはJR西日本のエリアである大阪府吹田市出身。毎日放送制作のドキュメンタリー番組「情熱大陸」のテーマ曲を制作したことなどで知られる。就任発表会ではNHK朝の連続テレビ小説「てっぱん」に提供したテーマ曲「ひまわり」を演奏した。
JR西日本によると、葉加瀬さんには『瑞風』が運行する山陽・山陰エリアの魅力を発信してもらうとともに、『瑞風』のコンセプトである「美しい日本をホテルが走る」をイメージした楽曲を制作してもらうという。葉加瀬さんは会見で「“風”を感じられる曲を作りたい。最初の2小節のイメージはできている」「車内での演奏イベントができればいいと思う」などと話した。
アンバサダーの就任発表会をJR西日本の営業エリアや『瑞風』の運行エリアから外れた東京で開催したことについて、同社は「首都圏でも『瑞風』の良さを伝えたかったため」(瑞風推進事業部)などとしている。背景には「首都圏では『瑞風』の知名度が低い」(関係者)という“焦り”もあるようだ。
JR西日本営業本部の室博本部長は会見で「今までは大阪で『瑞風』関係の発表会を行ってきたが、今後は東京でも発表会を行うようにしたい」などと話し、首都圏でのPR活動を強化していく方針を示した。料金などは12月末までに発表される見込みだ。