米国NHTSA(運輸省道路交通安全局)は8月中旬、タカタ製エアバッグインフレータの不具合によるリコール(回収・無償修理)について、FCA(クライスラーなど)の最新の修理状況を明らかにした。
今回のリコールは、タカタ製のエアバッグのインフレータ(膨張装置)の不具合が原因。ガス発生剤の成型工程や成型後の吸湿防止措置が正しく行われず、密度が不足したガス発生剤が組み込まれた可能性がある。
これにより、エアバッグ展開時にインフレータ内圧が異常上昇。インフレータ容器が破損して飛び散り、火災や乗員が負傷するおそれがある。
NHTSAの発表によると、タカタ製エアバッグインフレータの不具合によるリコールにおいて、FCA車(クライスラー、ジープ、ダッジ、ラム)は126万6505個のインフレータの交換作業を終了。修理完了率は、リコール対象全体の26.2%となった。
126万6505個の内訳は、運転席側のエアバッグが、116万5773個。助手席側のエアバッグが、10万0732個。NHTSAは「修理完了率は、運転席側が28.1%、助手席側が14.6%」と公表している。