【MotoGP 第12戦イギリス】スズキ勝利「仕切り直しが好条件」…開発ライダー

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スズキ、MotoGP第12戦イギリスGPで優勝
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イギリスGPのMotoGPクラスでマーベリック・ビニャーレスが初優勝を達成。そしてこの勝利は、スズキにとってはMotoGPクラス復帰後初優勝であり、2007年5月の第5戦フランスGP以来の勝利となった。

この勝利に、スズキのMotoGPマシンGSX-RRの開発ライダーである青木宣篤氏は「本当に素晴らしいレースだった。開発ライダーとしては、マーベリックの優勝はもちろんうれしいのだけれど、マシンの方向性が間違っていなかったと安心したのが本音です」と語る。

「今年はタイヤがブリヂストンからミシュランに変更され、また、ECU(車載コンピュータ)も統一になるなど、MotoGPクラス自体が仕切り直しになった感が強く、これらも好条件になったと思います。10月にはツインリンクもてぎで日本GPが開催されますが、マシンは日々進化しているし、とても楽しみですね」

イギリスGPを終えた段階で、ランキングではマルク・マルケス(ホンダ)が首位に立ち、50ポイント差でバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)が追うという状態だが、連勝したライダーはマルケスとホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)の2人だけ。12戦中で8人の勝者が誕生しており、他を圧倒するライダーが存在しないのが今年の特徴だ。

また、天候が荒れれば、ジャック・ミラーやカル・クラッチローに代表されるように、いわゆるプライベートライダーにも優勝のチャンスが秘められている。そして今回のスズキの優勝により、シリーズ終盤に向けて大波乱の展開が待ち受けていることは確実で、そうしたなかで約1か月後に迫ったツインリンクもてぎでの日本GPは、見どころ満載となる。

《佐久間光政》

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