米国NHTSA(運輸省道路交通安全局)は8月中旬、タカタ製エアバッグインフレータの不具合によるリコール(回収・無償修理)に関して、トヨタ車の最新の修理状況を公表した。
このリコールは、タカタ製のエアバッグのインフレータ(膨張装置)の不具合によるもの。ガス発生剤の成型工程や成型後の吸湿防止措置が正しく行われず、密度が不足したガス発生剤が組み込まれた可能性がある。
これにより、エアバッグ展開時にインフレータ内圧が異常上昇。インフレータ容器が破損して飛び散り、出火や乗員が負傷する恐れがある。
今回のNHTSAの発表によると、タカタ製エアバッグインフレータの不具合によるリコールでのトヨタ車の修理状況は、117万8638個の交換作業が完了。修理完了率は、リコール対象全体の34.4%にあたるという。
117万8638個の内訳は、運転席側のエアバッグが、7万0329個。助手席側のエアバッグが、110万8309個。NHTSAは「修理完了率は、運転席側が44%、助手席側が33.9%」と説明している。