検察いまだ思案中...俳優・萩原氏、事故死から1年4か月

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若き日の萩原流行さんの写真と共に会見に臨んだ妻・まゆ美さん
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俳優の萩原流行氏(享年62歳)が、バイクで走行中に亡くなった交通事故から8月で1年4か月目を迎えた。東京地検交通部は何をためらっているのか。

「遅いね」 遺族である萩原まゆ美さんの代理人・堀内稔久弁護士のつぶやきは、ここ数か月変わることがない。一般的な交通事故は、被害者と加害者、そして被害の要因がはっきりしている。だから、当事者が驚くほど短期間で決着するのが一般的だ。例えば、14年6月にJR池袋駅西口で起きた乗用車の暴走事故。違法薬物を摂取した運転者が歩道を走り、7人を死傷させた。この事故の運転者に一審有罪が下されるまでの期間は1年7か月だった。

萩原氏の事故の場合、警視庁は昨年9月に送検したが、当初の担当検事は異動、今は2人目の新しい検事が担当する。

15年4月22日、東京都杉並区高円寺南の青梅街道をハーレーダビッドソンで走行中、萩原氏の事故は起きた。片側3車線の中央を走る萩原さんに、左から車線変更をしようとしたワゴン車が接触。衝突の衝撃で萩原さんが転倒しながら右車線にはみ出し、直進してきた乗用車と衝突した。

萩原氏の事故が、他の交通事故と違う点といえば、ワゴン車が護送車で、運転者が警視庁の警部補だったことだ。そして、警視庁は交通事故では異例の司法解剖を行い、事件の因果関係を追求した。司法解剖は検視した警察官が犯罪性を疑って異状死を認めた場合に行われることが多い。そもそも実施例そのものが少なく、なぜ死んだかという因果関係が明白な交通事故で行われることは、さらに珍しい。妻のまゆ美さんは、その捜査手法にも不信を抱き、2度の会見も行った。

被害者は真相を知りたがっている。だが、警察の捜査同様、検察の判断ついても法律の定めはない。交通事故に詳しい別の弁護士はこう話す。

「一般的に公判維持が難しければ、検事は起訴しない方向で判断する。判断が長引くのは解明すべきことがまだあるのか、どっちの判断もしづらい場合だ」

東京地方検察庁は記者の取材に「捜査中の事件は受けられない」と、話す。
《中島みなみ》

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