ルノー・ジャポンは7月14日、ルノー『カングー』の燃料ホースおよび電装品コントロールユニットに不具合があるとして、国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。
対象となるのは、ルノー『カングー』と『カングービボップ』の2車種。燃料ホースについては2009年3月17日から2014年6月30日に製造された5837台、電装品コントロールユニットは2009年3月17日から2015年11月30日に製造された9161台が対象となる。
燃料ホースについては、取り回しの指示が不適切なため、燃料ホースとエアコンパイプが干渉するものがある。そのため、そのままの状態で使用を続けると、燃料ホースが摩耗して燃料が漏れるおそれがある。
改善措置として、全車両、燃料ホースとエアコンパイプに保護チューブを装着して適切な位置に燃料ホースを取り付ける。なお、燃料ホースに摩耗がある場合は、新品に交換する。不具合は4件発生、事故は起きていない。
電装品コントロールユニットについては、制御プログラムが不適切なため、リモコン操作でドアを開けると、電装品コントロールユニットの通信機能が不安定になり、システムエラーが発生することがある。そのため、必要な電力が電装品コントロールユニットから供給されず、ウインカーとハザードが点滅しないことがある。
改善措置として、全車両、電装品コントロールユニットの制御プログラムを対策プログラムに書き換える。不具合は6件発生、事故は起きていない。
いずれも市場からの情報により発見した。