【フェラーリ GTC4ルッソ】FFよりも更に若いユーザーに

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フェラーリ GTC4ルッソ
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フェラーリ『GTC4ルッソ』は、『FF』で初めて採用されたシューティングブレークデザインコンセプトのみを踏襲し、それ以外は大きく改良した“メジャーチェンジ”だという。

そう話すのはフェラーリ極東エリア統括CEOのディーター・クネヒテル氏だ。エクステリアは一部が変更されたほか、インテリアは「ラグジュアアスに近づけるために大幅に変更した」と話す。

そして、最も大きな変更はエンジンだ。排気量は同じながら690馬力にパワーアップ(FFは660馬力)し、トルクも697Nm(FFが683Nm)となった。クネヒテル氏は「パフォーマンスはフェラーリのDNAだ。つまりこれがメジャーチェンジと呼ぶ理由だ」という。この結果、0-100km/hは3.7秒から3.4秒に短縮した。

また、フェラーリが特許を取得した4RM-MS(四輪駆動、四輪操舵システム)が初めて搭載されたのも大きなポイントだ。その採用理由についてクネヒテル氏は、「ユーザーの要望により採用に至った」と述べる。「四輪駆動は特にヨーロッパ、スイス、ドイツ、オーストリア、アメリカからの要望が強かった。四輪操舵システムは、我々からの提案で、運転をより簡単にかつ楽しめるためだ」と説明する。

FFで初採用されたシューティングブレークデザインコンセプトにより、これまでのフェラーリのユーザー層とは違う層が流入してきているという。「FFの標準的な年齢は40歳で、例えば『612スカリエッティ』と比較をすると10歳は若い。また、年間走行距離は1万2000kmほどなので、フェラーリの標準的な走行距離としてはとても多い」とクネヒテル氏。更に、「ユーザーのうち約55%は、4名乗車で使用している」とし、よりスポーティかつエレガントで快適性が向上したGTC4ルッソに進化したことで、「FFよりも更に若い層にアピールできるのではないか」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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