日立オートモティブシステムズは、同社が製造したカーボン製プロペラシャフトが、2016年内に販売を予定しているアルファロメオの新型『ジュリア』に採用されたと発表した。
自動車の低燃費化やCO2排出量低減が求められる中、自動車部品の軽量化は重要な要件となっている。今回、新型「ジュリア」に採用された日立オートモティブシステムズのプロペラシャフトは、原材料にカーボンを使用することで、スチール製のものと比べて約40%軽く、車両の重量を約5kg削減できる。
また、正面からの衝突事故が発生した際、車両に生じる衝撃を従来製品比で最大約50%軽減、高い安全性を実現する。
今回採用されたカーボン製プロペラシャフトは、スチール製では必要となるセンターサポートを省いた新開発の構造を開発、車室内への騒音や振動の伝達経路を排除して車両内での快適性向上に貢献することも評価された。