ドライブスルーにヒルクライム!? 公道用レンタルカートの意外なユーザー像

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公道用レンタルカート「アキバカート」で東京を駆け抜けるインバウンドら
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都心の公道でドライブできる「アキバカート」の台湾SMC社製カートを走らせてみると、超クイックなハンドリングや低すぎるアイレベルから、意外なユーザ像が見えてきた。この車高でマクドナルドのドライブスルーに挑む、ドリフトを試す、ヒルクライムを体感…!?

秋葉原駅西側の神田明神下交差点付近にある「アキバカート」は、ミニカー扱いのSMC社製カートをラインナップする公道用レンタルカート専門店。マシンの右ペダルがアクセル、左ペダルがブレーキで、左側のATシフトをF(前進)に入れて走らせる。最高速度は60km/h。

ウインカーやハザードランプを左手で操作しながら、パワステなしのハンドルをわずか5cmほど切ると、フロントが面白いように向きを変える。ふだんクルマを乗ってるドライバーは、そのあまりのクイックさに怖さも覚えるぐらいだ。

カップルで訪れていたアメリカ人観光客の2人は、女性が「ルイージ」、男性が「マリオ」のコスプレで乗車。ガイドドライバーを先頭に走らせ、互いに記念撮影をしながら“都心公道ゴーカート”を体験していた。

「年末からインバウンドが増えている。短期滞在の訪日外国人が夜の9時から乗れないかとか、30人で乗りたいんだけど、といった問い合わせもある」と話すのは、同店代表・小山大作氏。

「オーストラリア、イギリス、アメリカからの客が多い。ユーザの6割が海外で、うち半分がオーストラリア、残りがアメリカ、イギリス、香港、台湾で占めるという感じ。口コミに感化されやすい人が体験しに来るという感じで、FacebookやTwitterなどで知られるようになった」

日本人ユーザーのなかには、ドコモの月イチ体験定期便サービス「すきじかん」(月額6000~11000円)から予約が入ることも多いという。この「すきじかん」は、300以上のコースから自由に選んで非日常的な体験ができるサービスで、陶芸、そば打ち、乗馬、クルージング、フラワーレッスン、スパ・エステなどから選び、未体験イベントへの参加を「後押しする」というもの。

同社は「当初のメインターゲットは、アクティブシニアだったが、30~40代の女性の参加も多い。何かやりたいけど“後押し”がないという人に受けている」とも話していた。

秋葉原のバックヤードからカートを走らせ、本郷三丁目、飯田橋駅、市ヶ谷、九段下、御茶ノ水、秋葉原と、外堀通りや靖国通りなどを駆け抜けると、都会のアップダウンを直に感じられて興奮を覚える。

「基本的にはレンタカーと同じ扱いなので、どこでも好きな道を走れる。オーストラリア人が好きなコースは、1時間レンタルであれば秋葉原周辺、国会議事堂、皇居周辺。2時間だと、浅草やスカイツリーなどを経由する下町コース。3時間だと渋谷まで行く人もいる」

リピーターのなかには、都心に点在する20%以上の急坂を「ヒルクライム気分」で駆け上がったり、ドリフトを試す人もいるという。小山氏は「グリップがあるので、滑らせようと思ってもほぼ流れない」という。さらに、こんな変わったことに挑むユーザもいるという。

「都心では新宿にしかないドライブスルー付きマクドナルドまで走らせて、座ったまま注文してみる人もいる」

《レスポンス編集部》

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