イタリアの自動車大手、FCA(フィアット・クライスラー・オートモービルズ)は3月中旬、2月の欧州における新車販売の結果を公表した。総販売台数は8万0963台。前年同月比は22.4%増と、18か月連続で前年実績を上回った。
ブランド別では、主力のフィアットが前年同月比24.4%増の6万0730台と、14か月連続で増加。『パンダ』が35.1%増の1万8800台、『500』が1.2%増の1万3600台と、この2車種が引き続き販売を牽引。フィアットブランドが2月、欧州Aセグメントにおいて、38か月連続で市場シェア1位となった。2月実績は、『500L』が7800台。SUVの『500X』も、累計受注2万2000台以上と好調。
また、ランチア/クライスラーは、前年同月比15.9%増の6890台と、2か月連続で増加。アルファロメオは5090台を販売。前年同月比は8.6%増と、2か月連続で前年実績を上回った。
ジープブランドは、前年同月比23.9%増の7871台と、26か月連続の前年超え。これは新型コンパクトSUV、『レネゲード』投入の効果が大きい。
国別の販売実績では、地元イタリアとフランスが好調。2月実績の前年比は、イタリアが32.1%増、フランスが16.1%増。英国は8.2%増、スペインは5.6%増、ドイツは2.2%増だった。
また、高級スポーツカーのマセラティは2月、欧州で合372台を売り上げた。
FCAの2015年欧州新車販売は、87万2500台。前年比は13.6%増と2桁増を達成している。