メカニック志望学生の9割が国産系へ流れる現状…アウディ、専門学校などとタッグ強化

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テクノロジー部門で優勝したAudi宇都宮チームとアウディジャパン代表取締役・齋藤徹氏(左)
  • テクノロジー部門で優勝したAudi宇都宮チームとアウディジャパン代表取締役・齋藤徹氏(左)
  • 全世界のアウディディーラーが技術を競う「Audi Twin Cup」。その2016年日本代表を決める「ジャパンファイナル」が大阪で開催された
  • ジャパンファイナルサービス部門で優勝したAudi 山陰の吉村彰洋氏とアウディジャパン代表取締役・齋藤徹氏(左)
  • アウディツインカップジャパンファイナル会場に駆けつけたアウディジャパン代表取締役・齋藤徹氏(左)と、同社アフターセールス本部長のフランクハービック氏
  • 全世界のアウディディーラーが技術を競う「Audi Twin Cup」。その2016年日本代表を決める「ジャパンファイナル」が大阪で開催された
  • 全世界のアウディディーラーが技術を競う「Audi Twin Cup」。その2016年日本代表を決める「ジャパンファイナル」が大阪で開催された
  • テクノロジー部門で優勝したAudi宇都宮チームとアウディジャパン代表取締役・齋藤徹氏(左)
  • 全世界のアウディディーラーが技術を競う「Audi Twin Cup」。その2016年日本代表を決める「ジャパンファイナル」が大阪で開催された

全世界のアウディディーラーが技術を競う「Audi Twin Cup」。その2016年日本代表を選ぶジャパンファイナルでは、サービスと技術の頂点が決まったほか、自動車整備などを学ぶ専門学校生などが参加した。同社の人材確保に向けた取り組みのひとつだ。

アウディジャパンアフターセールス本部部長の伊藤茂雄氏は、「自動車専関連の専門学校を卒業する人たちのなかでも、メカニックを志望する人の数が減少している。その少ない志望者のなかの9割が、国産メーカー・国産ディーラーのメカニックに就いてしまう。輸入車メーカー・ディーラーにとってメカニックの人材確保は課題であるいっぽうで、学生たちは建機建材メーカーに流れている。その理由のひとつに、土曜日曜が休めることが大きいといわれている」と話していた。

「アウディをはじめ、輸入車メーカーや輸入車系販売店のことを知らない先生は、学生たちを国産メーカーにそのまま紹介してしまう傾向にある。今回、46名の学生がこの競技を見にきたが、これからはさらに、専門学校などと協力しあって人材確保に取り組んでいく」。

同社ディーラーには600人ほどのメカニックが活躍しているが、そのなかの3分の1ほどが「シニアマイスター」で、新たな若手スタッフの確保が求められているという。

同社代表取締役の齋藤徹氏は、「こうした競技で切磋琢磨するというのはすごく大事。恒例化して、現場スタッフの張り合いにもなっている。毎日ガレージにいると、自分のスキルアップも確認できない。勝ち負け、泣き笑いがあって、負けた人は『悔しい』とまた発奮している。アウディには、カスタマーアシスタント、つまり店舗の顔である女性スタッフのコンテストも行っている」とも話していた。

《レスポンス編集部》

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