米国の自動車大手、FCA USのクライスラーブランドは3月8日、新型ミニバン『パシフィカ』の燃費性能を公表。米国のミニバンセグメントで、最高の高速燃費を達成した、と発表した。
パシフィカは1月、米国で開催されたデトロイトモーターショー16で初公開。同車は、クライスラーのミニバン、『タウン&カントリー』の後継モデル。先代モデルのデビューから7年が経過してのモデルチェンジを機に、車名をパシフィカに一新した。
パシフィカはミニバンセグメントにおいて、機能性や使い勝手、技術などの面で、新基準を打ち立てることが目標。そのために、車台を新開発。乗り心地やハンドリング、NVH性能でクラスをリードすることを狙う。
装備面では、ミニバンセグメントで初の装備を、約40導入。とくに、安全性とセキュリティ面では、100以上の装備を、標準またはオプションで用意した。具体的には、360度のサラウンドビューカメラ、駐車アシスト、アダプティブクルーズコントロールなどがそろう。
パワートレインは、ガソリンが3.6リットルV型6気筒「ペンタスター」。最大出力287hp、最大トルク36.2kgmを引き出す。アイドリングストップを組み込み、環境性能を引き上げた。
3月8日、クライスラーブランドはパシフィカの燃費性能を発表。米国EPA(環境保護局)認定の高速燃費は、28マイル/ガロン(約11.9km/リットル)と公表した。クライスラーブランドは、「先代比で高速燃費は12%向上。米国のミニバンセグメントで、最高の高速燃費」と自信を示している。