当て逃げ車の逃走止めようと…男性400m引きずられ重傷

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昨年12月、大阪府寝屋川市内の国道163号で、当て逃げしてきたクルマを抑止しようとしていた男性がこのクルマにひきずられて重傷を負った事件について、大阪府警は16日、愛知県内に在住する22歳の男を殺人未遂容疑で逮捕した。容疑を否認しているという。

大阪府警・寝屋川署によると、問題の事件は2015年12月2日の午前7時40分ごろ発生している。四条畷市蔀屋本町付近の国道163号(片側2車線の直線区間)を走行していた軽ワゴン車に対し、併走していた乗用車が接触。乗用車はそのまま走り去ったことから、軽ワゴン車を運転していた43歳の男性は追走。約200m離れた寝屋川市堀溝2丁目付近で追いつき、男性が逃走を抑止しようと乗用車のドアに手を掛けたところ、乗用車は男性をひきずったまま急発進。約70km/hの速度で蛇行しながら対向車線を約400mに渡って逆走し、振り落とされた男性は骨折などの重傷を負った。

クルマはそのまま逃走したことから、警察では殺人未遂事件として捜査を開始。周辺に設置された防犯カメラの映像を分析した結果、愛知県東海市内に在住する22歳の男が関与したと判断。男を同容疑で逮捕している。

男は事故当時、無免許運転だったとみられ、道路交通法違反の罪ですでに逮捕・起訴されている。聴取に対しては「事故を起こしてもいないし、人をひきずってもいない」などと供述。容疑を否認しているという。警察では男を厳しく追及するとともに、事故発生の経緯をさらに詳しく調べる方針だ。

《石田真一》

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