不審者への職務質問を仲間が妨害か…パトカーへ体当たり

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6日午前1時45分ごろ、大阪府大阪市北区内の市道で、職務質問に応じようとしない不審車両を包囲していたパトカー3台に対し、対向車線を進行してきた乗用車が次々に衝突する事故が起きた。乗用車はそのまま逃走しており、警察では公務執行妨害事件として捜査している。

大阪府警・第1方面機動警ら隊と大淀署によると、現場は大阪市北区長柄東2丁目付近で片側1車線の緩やかなカーブ。同隊の隊員が不審な行動をする軽乗用車を現場近くで発見。停止を命じて職務質問を実施しようとしたが、乗っていた男女はこれを拒否。車内に立てこもったため、応援のパトカーを要請し、逃走できないように前後を包囲していたところ、対向車線を走行していた乗用車がパトカー3台に次々と衝突。そのまま逃走した。

3台のパトカーは小破したが、人的な被害は生じなかったことから同隊は以後も包囲を継続。後に車内捜索を実施し、車内に保管されていた微量の覚せい剤を発見したことから、46歳の男と35歳の女を覚せい剤取締法違反(所持)の現行犯で逮捕している。

車内で立てこもりを続けていた間、女は携帯電話で連絡を取っており、警察では女が知人に救援を要請し、これに応じた人物がパトカーへの体当たりを実施した可能性が高いとみて、通信記録の分析を行うなど、事件発生の経緯を詳しく調べる方針だ。

《石田真一》

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