2日午後3時ごろ、静岡県藤枝市内の市道で乗用車が暴走。丁字路交差点の突き当たりにある薬局の建物に突っ込む事故が起きた。クルマは建物を貫通。この事故で薬局の従業員1人が死亡。3人が重軽傷を負っている。
静岡県警・藤枝署によると、現場は藤枝市前島3町目付近。乗用車は車線区別のない幅員約5mの直線区間を暴走。丁字路交差点手前で減速せず、速度を維持したまま突き当たりにある薬局の建物に突っ込んだ。
クルマは建物を完全に貫通。建物内で仕事をしていた54歳の女性が全身強打で死亡。他の3人も骨折や打撲などの重軽傷を負った。警察はクルマを運転していた焼津市内に在住する64歳の男を自動車運転死傷行為処罰法違反(過失傷害)の現行犯で逮捕。1人死亡後は容疑を同致死傷に切り替え、調べを続けている。
聴取に対して男は「ブレーキが効かなかった」などと供述しているようだ。手前にある信号機の設置された交差点でも止まらず、信号待ちのクルマを追い抜いていたとみられ、警察では相当な速度で突っ込んだ可能性が高いとみて、事故発生の経緯を詳しく調べている。