伝説の走りを追体験…PS4版『セバスチャン・ローブ ラリー EVO』をプレビュー

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伝説ラリーストの歴史を走る…『セバスチャン・ローブ ラリー EVO』国内PS4版プレビュー
  • 伝説ラリーストの歴史を走る…『セバスチャン・ローブ ラリー EVO』国内PS4版プレビュー
  • 伝説ラリーストの歴史を走る…『セバスチャン・ローブ ラリー EVO』国内PS4版プレビュー
  • セバスチャンローブ本人によるコメント。日本語版声優は、頭文字Dの藤原拓海を演じた声優、三木眞一郎氏が担当
  • 伝説ラリーストの歴史を走る…『セバスチャン・ローブ ラリー EVO』国内PS4版プレビュー
  • 「セバスチャン エクスペリエンス」モード選択画面。プレイしながらその偉業を振り返る
  • クリア条件は実際の記録に即している。歴史を追うごとに進化するマシンの性能も体感できる
  • 補助機能を全てOFFにすれば、まるで実写のような挙動を体感できる。ダート走行の難しさがはっきりと分かるぞ
  • 残念ながらクリアできず。しかもコースアウトやクラッシュなどでマシンはボコボコに…

公道を誰よりも早く駆け抜けろ……。WRC(ワールド・ラリー・チャンピオンシップ)は、世界の一般公道での早さなどを競うタイム競技だ。コースは舗装路だけではなく、荒れた未舗装路、狭い峠道、雪道などサーキットのレースよりも過酷。そのWRCで輝かしい記録を残した伝説のラリーストがいる。

海外ゲームを多数取り扱うインターグローより、その伝説的名手、セバスチャン・ローブ監修のラリーゲーム『セバスチャン・ローブ ラリー EVO』が、2016年3月17日に発売される。プラットフォームはPlayStation 4に対応し、リアルなグラフィックとサウンド、そして実写に近づけたマシン挙動などが魅力。だが、このゲームの面白いところはそれだけではない、セバスチャン・ローブが刻んだラリーの歴史そのものをプレイヤーが追体験できるのだ。

■伝説の公道スペシャリスト、セバスチャン・ローブとは?

セバスチャン・ローブは、フランス出身のラリードライバーだ。1997年のラリーデビュー当時からその才能は際立ち、サクソトロフィーやWRCスーパー1600などでトロフィーを獲得。2002年にフランスの大手自動車メーカー、シトロエンから本格的な参戦となった。

伝説はここから始まる。2002年の開幕戦、モンテカルロ・ラリーではいきなりトップフィニッシュを飾り(チームのサービス違反のペナルティ発覚で2位)、ラリードイツで悲願の初優勝。2003年は、わずか1ポイント差で年間チャンピオンを逃すが、2004年から2012年まで9年連続年間チャンピオンを獲得。前人未到の記録を作り上げ、2013年にWRCを引退した。しかし、その後もル・マン24時間レースやパイクスピーク・ヒルクライム、WTCC(世界ツーリングカー選手権)など精力的なモータースポーツ活動を続けている。

■ローブの伝説を走ってたどるゲームモード「セバスチャン エクスペリエンス」

このゲームのメインとなるのは、ローブの歴史を文字通り“走って”振り返る「セバスチャン エクスペリエンスモード」だ。デビュー当初の98年のラリーから、WRCで伝説を残したステージ、そして2013年のパイクスピーク・ヒルクライム(ローブは改造無制限クラスに、875馬力のプジョー208で出場し総合優勝)が収録されている。

ゲームはそれらステージで、タイムや順位などローブの記録に則した条件を満たすとクリアとなる。しかし、ローブ本人による、各ステージでのエピソードなどのコメントが収録されており、「そこはどういうステージでクリアには何がキモなのか」をまず知ることができる。実際にラリーに移ると、当時のマシンやコース状況が細かく再現され、しかも条件はシビア。マシン挙動も現実に近いため、クリアすることがいかに難しいかを体感できるだろう。

ちなみにマシンの挙動などは、プレイ中にオプション画面で変更可能だ。トランスミッションをマニュアルモードにもできるし、ブレーキ補助、安定性補助などの機能もある。走行ラインを表示させることも可能だ。腕に自信があるなら、是非とも各補助機能をOFFにしてプレイしてほしい。荒れた路面で車を早く走らせることの難しさを味わえるだろう。

万が一コースアウトやクラッシュをさせてしまった場合、その時点から一定時間をまきもどせる「リワインド」機能も備わっている。各機能を駆使しながら、ローブが達成してきた偉業をたどってほしい。

■ラリーの魅力を味わいつくせる各モード

「セバスチャン エクスペリエンス」以外にも、本作には楽しいモードが満載だ。「クイックモード」では、マシン選択と、コース選択が自由。自分の好みのコースだけを走ることもできるし、例えばモンテカルロの全ステージを通してプレイするモードも選択可能。もっと本格的にプレイしたいなら、選手権モードを選べばシーズン全てのステージを走ることができる。加えてパイクスピーク・ヒルクライムなども収録されているため、ラリーの面白さを味わい尽くすことができるだろう。

また、プロのラリードライバーとなって頂点を目指す「キャリア」モードも用意されている。はじめは小さいラリーに出場し、キャリアや保有車種が増えれば、出場できるラリーが増えていく。そして名声を得れば、ローブ監修のイベントに参加することができる、WRCとはまた違ったラリーの面白さが体感できるユニークなモードだ。オンラインにも対応し、最大16人まで対戦も可能。仲間や世界のライバル達と腕を競い合うことが可能だ。

■収録車種は全て実車、往年の名車も収録

『セバスチャン・ローブ ラリー EVO』に登場するマシンは全て実車を収録している。ローブがこれまで戦ってきたシトロエン・C4やクサラはもちろん、プジョー・206、フォード・フォーカスなどのラリー定番のマシン、そして改造無制限の伝説のカテゴリ「グループB」を走ったアウディ・クワトロや、往年のファンには嬉しいランチア・ストラトスといったレジェンドカーも収録。スバル・インプレッサ、三菱・ランサーエボリューション、トヨタ・セリカなどの日本車ももちろん収録。そのほかトヨタ・86やスズキ・パイクスピークSX4など実にバラエティに富むマシンが勢ぞろいしている。

プレイヤーは最初にプジョー・106ラリー1.6しか選択できないが、キャリアモードなどで稼いだクレジットや経験値でマシンを買い足すことができる。購入したマシンはカラーリング変更やチューニングを施すことができ、自分だけのマシンを作り上げることが可能。往年の名車が揃うオリジナルのガレージを作り上げてほしい。

■いい走りはフォトモードでさらにカッコよく見せろ

ラリーをプレイした後は、リプレイでその走りを見ることができる…というのは、この手のゲームにとってはおなじみの機能である。しかし本作で面白いのは、そのリプレイ中にフォトモードが追加されている点だ。しかもフォトモードは、リプレイ中どの場面でも瞬時に切り取ることができる。例えばジャンプやドリフトなど「ここだ!」と思ったらすぐにフォトモードが起動できる仕掛けだ。

さらにユニークなのは、フォトモードを起動すると、そのマシンをあらゆるアングルから撮影することができる点だ。マシンに対する角度、高さ、ズームをフレキシブルに選べ、ジャンプ中のマシンをまるでコースに出て撮影したかのような、現実にはあり得ないアングルで狙うことができ、迫力の画を簡単に撮ることができる。少しでも写真に興味がる人は、このモードだけで何時間も遊ぶことができてしまうだろう。

『セバスチャン・ローブ ラリー EVO』には、ローブの歴史を辿るだけではなく、ラリーの世界が誰にでも簡単に体験できる要素が満載だ。ファンならずとも、その面白さを十分に味わうことができ、気がつけばローブも驚くようなテクニックを身につけられるかもしれない。購入後、ダウンロードコンテンツも順次追加される予定だという。詳しい内容はまだ明かされていないが、相当やり込めるゲームであることは間違いない。セバスチャン・ローブのファンのみならず、ラリーカーやレーシングゲームファンなら、3月17日の発売を期待して待って良いだろう。

《阿部哲也》

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