米国の自動車大手、FCA(フィアット・クライスラー・オートモービルズ)US(旧クライスラーグループ)は1月21日、米国でのリコール(回収・無償修理)への対応を強化すると発表した。
今回の発表は2015年12月、米国NHTSA(運輸省道路交通安全局)がFCA USに対して、7000万ドルの罰金を科すと発表したことを受けての対応。米国で義務づけられている安全報告に、不備があった。
また、2015年7月には、FCA USが米国で実施した23件のリコールに関して、NHTSAから、リコールへの対応が遅れた可能性が指摘されている。
今回、FCA USは、米国でのリコールへの対応を改善すると発表。安全部門に従事する専門職の人数を倍増させるとともに、「リコール・セントラル」と名付けたリコール情報の専用サイトを立ち上げる。
FCA USは、「NHTSAおよび米国自動車産業と協力し、リコール作業の完了率を引き上げていく」とコメントしている。