欧州の自動車最大手、フォルクスワーゲングループは1月8日、2015年のフォルクスワーゲンブランド(乗用車)の世界新車販売の結果を公表した。総販売台数は582万3400台。前年比は4.8%減とマイナスに転じた。
2015年の市場別販売は、最大市場の中国(香港を含む)が、前年比4.6%減の263万台と後退。中国を含めたアジア太平洋地域でも、4.5%減の283万6100台にとどまる。
また北米は、前年比0.9%増の59万2100台と、3年ぶりの前年超え。このうち米国は、前年比4.8%減の34万9400台にとどまった。2015年9月に発覚した排ガス不正問題の影響が現れる。
ロシアも、前年比38.8%減の7万8400台と、引き続き減少傾向。一方、信用不安から抜け出した欧州は、前年比1.9%増の171万3500台と、2年連続で増加。地元ドイツも3.9%増の60万1000台と、2年連続のプラス。
なお、フォルクスワーゲンブランド(乗用車)の2015年12月単月の世界新車販売は、48万7700台。前年同月比は7.9%減と、9か月連続の前年実績割れ。
フォルクスワーゲン乗用車ブランドのユルゲン・スタックマン取締役は、「厳しい状況に直面しているにも関わらず、フォルクスワーゲン乗用車ブランドは2015年、まずまずの結果を残した」とコメントしている。