アウディ ジャパンの斎藤徹社長は1月14日に都内で社長就任後初の会見に臨み、新型車の投入効果により2016年の新車販売で2年ぶりとなる過去最高更新を目指す考えを示した。
斎藤社長はまず2015年の販売について「2万9400台と過去2番目の数字だが、残念ながら前年割れとなった。これにはいくつかの要因があり、ひとつは現時点でプロダクトの平均車齢が高く、ライフサイクル末期モデルの販売が減少したこと。さらにフルモデルチェンジ車種が『TT』だけで、過去数年のように新規セグメントでの商品がなかったこと。さらには純輸入車市場がマイナスとなったことも上げられる」と分析した。
その上で「16年については『Q7』、『A4』といった新型の導入をたくさん予定しているので、新型によってモメンタムをつけて14年の過去最高台数(3万1413台)をひとつの目標目線として取り組んでいきたい」と語った。
さらに「来月には基幹車種A4の新型を、まずセダンから導入する」ことを明らかにした。またこの日発表した新型Q7は3月下旬から販売を開始する。
一方、フォルクスワーゲングループの一連の排ガス不正問題の影響に関しては「問題の対象となるディーゼル車を日本には導入していないので、実際の販売、(ブランド)イメージも含めてほとんどない」との見方を示した。
またディーゼルエンジンモデルの導入については「今の段階では具体的なことは申し上げられない」としながらも、「ディーゼルはガソリンに比べて非常に熱効率も良く、CO2削減にも大きく貢献するので、いずれ日本市場にも投入したい」と述べた。