【冬休み】西武バスの1日乗車券、フルに使うとどのぐらい乗れるのか…体を張って挑戦

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1日乗車券を朝から夜までフルに使うと「どれぐらい乗れるのか」を実証する旅がスタート。「旅」といってもひたすらバスに乗るだけだが…。
  • 1日乗車券を朝から夜までフルに使うと「どれぐらい乗れるのか」を実証する旅がスタート。「旅」といってもひたすらバスに乗るだけだが…。
  • 朝早くから運行している立川を起点にする。最初に乗ったのは立35系統の東村山駅行き。出発時点で客は自分のみ。終点近くになると通勤客の乗車が増えてきた。
  • 鉄道で1駅移動し、久米川から立34系統の立川駅行きに乗って途中の東大和市駅を目指す。東村山行きのバスでも東大和は通過しているが、久米川からは別ルートとなるので重複はしない。東大和市到着時点で3分遅れ。
  • 鉄道で花小金井駅まで移動。吉64系統の吉祥寺駅行きは新型車だった。1日乗車券では関係ないが、途中に東京都区内特別運賃(均一運賃)区間を含むため、花小金井からの乗車は前乗り/前払いとなり、乗車の際に運転士へ下車停留所を申告して運賃を支払う。吉祥寺到着は6分遅れ。ここで朝ラッシュ渋滞の影響が出てきた。
  • 鉄道で移動し、阿佐ヶ谷駅から荻窪駅まで荻15系統の長久保行きに乗車。阿佐ヶ谷から二つ先のの杉並区役所までバスに乗るという高齢者が目立つ。
  • 荻窪駅には若干の早着。5番バス停から南田中車庫までの荻12-1系統に乗車。途中の井荻方面までは関東バスの便も運行されていて、荻窪駅のバス停は共用となっている。
  • 南田中車庫から練43系統の練馬駅行きに乗車して、終点手前の練馬区役所入口まで乗車。「終点まで乗るとタッチの差で間に合わないので、ひとつ手前で降りて乗り継ぐ」という綱渡り状態なのだが、そんなバスに限って遅延が出て焦る。道路渋滞ではなく、高齢者の利用が多く、乗降に時間を要すことが原因。
  • 練馬区役所入口に到着後、道路反対側のバス停に移動して練42系統の成増町行きに乗車。余裕時間は2分30秒程度だった。間に合わなければここで断念だったが、無事につながった。
新宿から西側の地域で「南北に移動する」という場合、重宝するのが西武バスだ。山手線の駅を起点として西方向へ伸びる西武新宿線、池袋線、東武東上線、JR中央線の各駅をショートカットするような路線がいくつもあり、鉄道を乗り継ぐよりもスピーディーに移動できる。

そんな西武バスにはPASMOやSuicaにデータを入れる「1DayPass(IC式1日乗車券)」というものがある。620円で東京都内と埼玉県南部の西武バス路線が一部を除いて乗り放題。都区部の均一料金区間(IC乗車券だと216円)を3回も乗れば金額的には元が取れる。

「3回乗れば元が取れる」、これが西武バスの想定する一般的な使い方だろう。だが、筆者は仕事などの移動でこの1日乗車券を使う度に「朝から夜までフルに使った場合、どれぐらいの距離を乗れるものなのだろうか」と常々疑問を感じていた。疑問は疑問のまま留めることもできたが、ある日「だったらプランを立ててみよう」と思い立った。

運行本数が多いのは平日なので、距離を伸ばそうとすれば実施日は平日ということになる。西武バスの公式Webサイトに載っている路線図を眺めながら、大雑把なコースを組み立てていく。次にこれもサイトに載っている時刻表を使って細かな算定を開始。到着時刻はサイトだけではわからないので、使い慣れた「Yahoo! 乗換案内」で調べていった。西武バスの各路線にも対応しているし、到着時刻の目安がわかることで乗り継ぎも計画しやすい。各駅にあるバス停の位置は「駅探」で調べ、円滑に乗り継げるようにした。

コースをつくる際の条件としたのは「可能なかぎり多くの路線に乗り、乗車距離を伸ばすことを目的とした同じ路線の単純往復はしない」というものだった。西武バスには所沢~大宮という最長路線があり、これを往復乗車することである程度の距離は稼げてしまうが、そういうことは避けたかった。バスが無い区間の移動は鉄道利用としている。

あれこれと試行錯誤を重ねた結果として、午前5時30分から午後11時50分ごろまで「ほぼ乗りっぱなし」という途方もないプランができあがった。

立川駅 0528--(立35/380/10.85km)--0603 東村山駅 0609--(西武新宿線/144)--0611 久米川駅 0619--(立34/216/4.7km)--0632 東大和市駅 0642--(西武新宿線/206)--0655 花小金井駅 0716--(吉64/258/9.3km)--0758 吉祥寺駅 0809--(JR中央線/154)--0816 阿佐ヶ谷駅 0835--(荻15/216/2.0km)--0845 荻窪駅 0848--(荻12-1/216/3.5km)--0902 南田中車庫 0920--(練43/216/2.97km)--0927 練馬区役所入口 0937--(練42/216/6.58km)--1001 成増1丁目 1002--(徒歩)--1005 成増駅 1011--(泉33/216/7.57km)--1043 大泉学園駅 1053--(西武池袋線/144)--1058 ひばりが丘駅 1100--(徒歩)--1105 ひばりが丘駅北口 1120--(ひばり73/288/8.85km)--1153 志木駅 1238--(所52/410/13.89km)--1326 所沢駅 1350--(大34/679/23.5km)--1508 大宮駅 1528--(大22/350/10.0km)--1559 川越グリーンパーク 1607--(本52/247/6.1km)--1624 川越駅 1637--(川越61/175/3.6km)--1654 南大塚駅 1706--(西武新宿線/174)--1712 狭山市駅 1731--(狭山27/186/4.35km)--1752 入間市駅 1811--(入市32-1/400/12.55km)--1852 河辺駅 1918--(JR青梅線/133)--1921 東青梅駅 1927--(飯41-1/440/13.95km)--2000 飯能駅 2013--(西武池袋線/174)--2023 稲荷山公園駅 2034--(狭山28/175/2.0km)--2041 狭山市駅 2047--(西武新宿線/206)--2057 本川越駅 2120--(新所02/460/14.35km)--2157 新所沢駅 2205--(西武新宿線)--2209 所沢駅 2217--(西武池袋線/206)--2225 東久留米駅 2236--(武21/268/10.55km)--2311 武蔵小金井駅 2320--(武19/329/8.95km)--2351 小平営業所 (※カッコ内は運行系統、IC運賃、距離の順に表記)

乗車距離はバスだけで180.11kmに。これを正規のIC運賃で払った場合は6341円。この他に乗り継ぎで要した鉄道の運賃として約1500円が掛かっている。

「西武バスの1日乗車券をフルに使うと距離で180km、6300円分を乗ることができる」という答えを導いて満足…としたいところだったが、「これは机上のプランなのではないか」という新たな疑問が持ち上がった。こんなに上手いこと乗り継げるものなのか。疑問を感じたら実際にやるしかない。だからやってみた。

実際に乗ってみてわかったのは「バスの運行も時刻表どおりに行われている」ということだった。突発的な渋滞が発生する一般道を走行しながらも、影響を最小限に抑えるようにダイヤは設定されている。そして「こんな無茶な乗り方は決してお勧めできない」というのも。1日乗車券は「3回乗れば元が取れる」という使い方ぐらいでちょうどよいのだ。
《石田真一》

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