子会社で不適切な会計処理が発覚し決算発表が遅れていた曙ブレーキ工業は、2015年4-9月期連結決算を発表した。
売上高は前年同期比15.0%増の1416億0500万円と増収だった。国内は自動車生産台数の減少で減収となったものの、北米の受注増加、中国での新規受注や為替換算の効果もあった。
損益は、北米で昨年下期以降、生産混乱による影響が継続、労務費や空輸などの緊急輸送費などが発生、営業損益が4億5000万円の赤字だった。前年同期は37億2200万円の黒字だった。経常損益は14億2800万円の赤字。
当期損益は北米でのリコール関連損失、ケンタッキー州のエリザベス工場で固定資産の減損損失を計上したことなどから57億7400万円の赤字だった。
通期業績見通しは下方修正した。売上高は前回予想より50億円マイナスの2830億円、営業損益が65億円の黒字予想から100億円の赤字、経常損益が48億円の黒字から108億円の赤字、当期損益が15億円の黒字から70億円の赤字になる見込み。