ケーヒン、HV用新型パワーコントロールユニットのインテリジェントパワーモジュール量産開始

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ケーヒンは11月20日、ハイブリッド車用新型パワーコントロールユニット(PCU)の中核部品であるインテリジェントパワーモジュール(IPM)の量産を開始したと発表した。

PCUは、昇圧コンバーター、モーターを駆動・回生するインバーターなどで構成。その中核部品となるIPMは、IGBTや還流ダイオードなどのパワー半導体の低損失と高耐熱、小型化を最適な冷却構造で実現。今回のPCUは業界トップクラスの出力密度を達成している。
ケーヒンは量産開始に際し、宮城第二製作所に同社初となるクラス10000のクリーンルームを設置し、ベアチップ実装ラインや高度な解析技術を取り入れた生産ラインを新たに導入。ハイブリッド車用電子制御ユニットをはじめ、アルミケースについても同製作所で内製し、PCUの最終組み立てを狭山工場で行うなど、これまでのハイブリッド車向け製品の技術領域を大きく拡大した。

今回のPCUおよびIPMは、先進環境製品としてハイブリッド車だけでなく、電気自動車をはじめ次世代のモビリティとして期待される燃料電池電気自動車にも技術的に応用が可能で、今後の電動化の進展に大きく貢献できる製品となる。

なおケーヒンでは、今回のPCUおよびIPMについて、今年度末で日産200台、来年度末には日産400台に生産能力を拡大する計画だ。

《纐纈敏也@DAYS》

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