『BEWITH』は、『ウアイラ』の車体構造に合わせて専用設計した正規オプショナルオーディオシステム、『BEWITH Prime Ensemble for Huayra(ビーウィズ プライム アンサンブル for ウアイラ)』を用意した。『メルセデス・ベンツ SLR マクラーレン ロードスター 722S』のために開発したシステムをベースに、それをさらに進化させたものである。このシステムは、世界最高峰のスーパースポーツカーにふさわしい、シンプルかつハイグレードなものであり、かつ、取り付けによって車両の価値を損なわないような細心の配慮もなされている。スピーカーにおいては、純正位置に換装できるような仕様となっていて、さらにはシステム全体での軽量化にも貢献できるように、エンクロージャー化もされていない。
ちなみに、『BEWITH Prime Ensemble for Huayra』に組み込まれているスピーカーは、『Confidence ll Sunrise Trio』。“Confidence”史上、最高のモデルである、“Confidence ll Sunrise”シリーズ(発表は2011年の秋)によって構成される3ウェイシステムだ。
◆新開発の音響専用マグネシウム合金「MAGNEOLA(マグネオラ)」という存在
この“Confidence ll Sunrise”は、“Confidence”の思想をそのまま受け継いだ製品であり、その上で、細部がさらに煮詰められ、究極的に理想に近づけられた製品である。そして『BEWITH Prime Ensemble for Huayra』では、新開発の音響専用マグネシウム合金「MAGNEOLA(マグネオラ)」が、スピーカーのバッフル部(取り付け面のパーツ)に採用されている。これが、エンクロージャー化に変わる、1つの回答なのである。
「MAGNEOLA(マグネオラ)」とは、『BEWITH』が2012年に発表したパワーアンプ、“Accurate A-110S ll”にて初採用された素材だ。『BEWITH』は、車載用の音響機器に使う素材として理想的なマグネシウムを、世界で初めて量産モデルに採用していたのである。マグネシウムは実用金属中、最軽量である(アルミの1/2-2/3、鉄の1/4以下の比重)。そしてこれがなぜに「車載用の音響機器に使う素材として理想的」なのかというと、理由は振動吸収性能の高さにある。その振動吸収性能は理論値上、アルミの250倍以上。それをスピーカーの取り付け部分である“バッフル”に使うことで、ドア内部の大がかりな改造をせずとも、“Confidence ll Sunrise”をコントロールできるようにした。この『BEWITH Prime Ensemble for Huayra』登場のニュースは、“Confidence”が次のステージに進んだことを、我々に強く印象付けた。