ケーヒンは、ホンダが米国市場に投入したモデルにダウンサイジング直噴ターボエンジン用システムが採用されたと発表した。
ダウンサイジング直噴ターボエンジン向けシステム製品は、前工程を労働コストが安いメキシコ、部品精度が要求される後工程には米国インディアナでそれぞれ製造する。米州で量産を開始した直噴エンジン対応インジェクターが搭載された。
また、電子制御ユニットを米国ノースカロライナ、インテークマニホールドを米国インディアナでそれぞれ生産するほか、電子制御スロットルボディをメキシコで生産するなど、競争力のあるダウンサイジング直噴ターボエンジン向けシステム製品の供給を実現したとしている。
また、システムが採用された車種には、空調製品としてHVACとコンデンサーが搭載されている。HVACは、構成部品の新規開発と内部構造の見直しで従来製品に比べ、必要な性能を確保しながら、10%以上の小型化と20%以上の軽量化を実現した。日本の生産技術を活用した自動化ライン導入で米国オハイオのラインは50%の生産性向上を図った。
同社では、好調な北米市場を背景にした需要拡大に対応して、北米とメキシコで生産能力400万本の直噴エンジン対応インジェクター設備を今秋に設置したほか、米国インディアナで生産するインテークマニホールドのラインを追加し、北米全体での生産能力を約15%拡大し125万台とした。
さらに、米国ノースカロライナで生産する電子制御ユニットのラインについても生産能力を約20%拡大し230万台とした。