一部のディーゼル車に、米国の排ガス試験を不正に逃れる目的で、違法なソフトウェアを使っていたフォルクスワーゲングループ。現地法人のトップが登壇した米国議会の公聴会は、謝罪で幕を開けた。
これは10月8日、米下院のエネルギー商業委員会が開催した公聴会での出来事。この公聴会で証言したのは、フォルクスワーゲングループオブアメリカのマイケル・ホルン社長兼CEO。
公聴会の冒頭、ホルン社長兼CEOは、「フォルクスワーゲングループオブアメリカおよび、ドイツ本社を代表して、心からお詫びしたい」と謝罪した。
今回の問題は9月18日、米国EPA(環境保護局)の発表で発覚。「EA189」型2.0リットル直列4気筒ターボディーゼル「TDI」搭載のフォルクスワーゲン『ジェッタ』、『ザ・ビートル』、『ゴルフ』、『パサート』、アウディ『A3』の合計約48万2000台に、排出ガス試験を不正に逃れる違法なソフトウェアが装着されていた。
ホルン社長兼CEOは、「フォルクスワーゲンが排出ガステストにおいて、違法なソフトウェアプログラムを使ったことを謝罪する」と述べている。