9月中旬に岡山県岡山市北区内で発生した死亡ひき逃げ事件について、岡山県警は1日、容疑車両を無免許運転していたとして全国に指名手配されていた25歳の男をひき逃げなどの容疑で逮捕した。自ら警察に出頭してきたという。
岡山県警・岡山西署によると、問題の事件は2015年9月20日の午前8時5分ごろ発生している。岡山市北区楢津付近の市道(車線区別のない幅員約4.5mの直線区間)を走行していたバイクに対し、斜行するように進行してきた軽乗用車が衝突。バイクを運転していた同区内に在住する43歳の男性が死亡したが、クルマはそのまま逃走した。
後に容疑車両とみられる軽乗用車を近くの山中で発見。クルマの所有者から事情を聞いていたところ、事故当時は親族である24歳の男に貸していたことが判明。この男が知人にまた貸しをしており、事故当時はその知人の男が無免許で運転していたことがわかり、警察はクルマを貸した男と、無免許であることを知りながら自宅に送ることを要求した18歳の少女を道路交通法違反(無免許運転幇助)容疑で逮捕。運転していた25歳の男は逃走を続けていたため、全国に指名手配していた。
1日夕方になり、手配されていた男が警察に出頭。容疑への関与を認めたことから、警察は男を自動車運転死傷行為処罰法違反(無免許運転過失致死)や道交法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕している。
聴取に対して男は「事故を起こし、逃走したことは間違いない」などと供述しており、警察では飲酒運転などを隠蔽する目的があった可能性が高いとみて、事故発生の経緯を詳しく調べている。