ハリラヤ・ハジ(メッカ巡礼祭)の9月24日午前11時ごろ、生贄のウシが暴れ出したために介助役の男性が屠殺に使用するパラン(マレー伝統の大型ナイフ)で誤って腕を切る珍しい事故がジョホール州ヨンペンであった。男性は出血多量で収容先の病院で死亡した。
死亡したのはスハルト・ディムジャティさん(48)で、当時、タマン・チャハヤ・バルの礼拝所で生贄のウシの頭を押さえる役を務めていた。この日は4頭のウシを生贄にする予定だったが、3頭目をのノドを切断したところで、すでに息絶えたと思われた3頭目のウシが突然暴れ出したという。
ウシが暴れた弾みで屠殺担当者が手にしていたパランが跳ね飛び、そばにいたスハルトさんの左前腕に当たったという。スルタナ・ノラ・イスマイル病院に運ばれたが、午後2時頃死亡が確認された。
警察は傷害事件でなく、事故として処理したという。